けち(THE MISER)

けち(THE MISER)

けち(THE MISER)の私的解釈

この女性はまわりに要塞を築き、自分の宝だと思い込んでいるものに執着しています。
その多くの宝を溜め込んでいる姿が、結果として醜くさせています。
自分達の持ち物は貴重だから要塞で守らなければならないということを、もう一度よく見てほしいとカードは促しています。
その宝は貯金や宝石とは限らなく、友人との時間や愛も宝です。
その宝を分かち合うことを拒否したら、澱んだ井戸のように私たちの宝は色褪せて、価値を失ってしまうのです。
握りしめている力を緩めて、分かち合いがもたらす幸福と自由を感じましょう。

“けち”というワード。悪いイメージしか湧かない。。。

“けち”にも捉え方があるわよね。よく聞くのはお金に関することで出てくることが多いけど。

ここでは違うんですか?

そうね。女性の持つ宝石は資産的価値だけではなく、技術であったり、人との関わりを表していて。それらを石の壁で閉じ込めて守っていたらどうなる?

輝きを失いそうですね。

独占するだけではなくて、共有したり、身につけて愛をアピールした方が輝くでしょ?
それを分かち合うことで、自分の人間性も輝くと思うわ!!

けち(THE MISER)のカードデザイン

宝石の煌びやか部分がありながらも、なぜかどんよりとした暗い感じを受けます。
石の壁がそう思わせているのかもしれませんが、それだけではないものを感じていました。

それは女性の表情が全てを暗くしているのかなと感じました。

現実でも、ハイブランドな服を着ている本人が、暗い表情だと、綺麗なものも何か重い印象を受けたりします。
自分をデザインする上で、内面も大事だというのが、このカードから受けた印象です。