コントロール(CONTROL) 雲のキング

コントロール(CONTROL) 雲のキング

コントロール(CONTROL) 雲のキングの私的解釈

カードに描かれている人物はピラミッド型の視野に閉じ込められています。
顔には艶があり、反射していますが、内部には光は全く届いておりません。
自ら作り上げたこの構造の中で、拳を硬く握りしめ、目は虚で、ほとんど見えておらず、テーブル下にはナイフの切っ先が見えています。
彼の世界は管理さえた完璧なものですが、活き活きとはしていません。自発性や感受性が入ってくるのを許すことができないのです。
このカードが示すのはそれとは真逆のもので、深く息をつき、楽にすることを私たちに伝えています。そうすることで、間違いが起こっても、それでいいのです。
「事態を完全に支配している」よりも、もっともっと大切なことがあります。

堅物感すごい出てますね。笑

見るからに厳格って感じするわね。カードの示すものとして、自らのルールに縛られて、雁字搦めで後に引けない様子が見て感じるわ。

現在社会で言うと、ワンマン?

自分の思い通りにっていう点では、そうかもしれないかしら。カードにあるナイフを模したようなデザインから、ルールに縛られすぎると時には、相手や自分を傷つける危ないものかもしれないわね。

今までの会話の流れで言うと、このカードはあまり良い示しではない感じがしますね。

そうではないわ。このカードを引いた示しは、自分の中のルールだけに縛られず、もっと広い視野で物事を見ることを示しているのよ。

そうなんだ。

ルールの中では、間違いが起きないかもしれないけど、ルールから自らを解き放ち、そこで起きる間違いから得れることもたくさんあるからとカードは教えてくれているのよ。

コントロール(CONTROL) 雲のキングのカードデザイン

鋭利で直線的で、銀色のような機械的な色が多く使われていて、堅そうと思ったのを覚えています。

1980年台とか1990年代の海外のハードロックバンドにありそうなデザインと思ったのが第一印象でした。

カードに映る人物の表情も、蝋人形のような、生気が感じられないですし、そこに強い意志を感じます。