条件付け(CONDITIONING)の私的解釈
カードに書かれているライオンは羊に育てられて大きくなりました。
ある時、年老いたライオンに池に連れて行かれ、水面に映った姿を見るまで自分を羊と思い込んでいました。
私たちの多くは自分に対して持つイメージは自身が体験したことからではなく、他人の意見から生じます。
ただ当然のように、集団の環境で育っていくと内側から育つことができるかもしれない「個」を外側から押し付けられた「人格」に置き換えられているのです。
私たちは群れの中の一匹の羊にすぎなく、自分自身のアイデンティティを忘れていきます。
そのすべてを打ち破るために、内側で眠っているライオンを目覚めさせ、動き出す時です。
「条件付け」とはどういうカードなんですか？
仕事でも学校でも、輪から抜けないうに周りと同調するようなフリをしたことはないかしら。
集団心理みたいなものですか？
周りと同調するために、自分の行動を抑制するって意味では似ているかしら。
このライオンはまさにその状態に陥っている状態なんですね。
このカードは周りと同調するために、自分自身の個性を殺してきた時間が終わりにが近づいていると教えてくれているわ。
私もそうなるつもりがなくても気づいたら、周りに合わせて生きていく人格になっていました。
自己防衛みたいものなんですかね。
集団での生活は、大きな流れみたいなもの。
このカードが出た時、自分の個性に気づき、新しい流れを作っていくにはベストタイミングと教えてくれているわ!!
条件付け(CONDITIONING)のカードデザイン
敵意が全く感じられない羊とライオンに違和感すら感じます。
このライオンはその違和感すら何かも理解できないまま、育ってきたのでしょう。
集団心理で、何が良くて悪いのか。
そこに個の判断は入る余地がないことで個性は消えてしまいますが、もしかしたら個の判断を集団に委ねる方が自分へのダメージが少ないという考えになり、このライオンのような構図になっているのかも知れません。