道徳(MORALITY) 雲のクイーンの私的解釈
このカードの女性のように道徳が、生の潤いとエネルギーを心の狭い範囲にとどめようとします。
善と悪、罪と徳、容認できることと容認できないこと、道徳と不道徳という固定概念で育てられた私たちの心に彼女は存在します。
道徳という制限の中で、私たちは美と神々しさを体験できない状態あるのです。
その制限の檻を突き破り、自身の真実のハートに辿り着いて初めて、生をあるがままに見ることができるのです。
「道徳」という言葉は規律を連想させる意味で背筋が伸びます。
守らないといけないという感じはするわね。
ただ世間一般の「道徳」と自身の中にある「道徳」があると思うわ。
世間の「道徳」はなんとなく理解できますけど、個人の「道徳」は育った環境で変わってきそうです。
そう。
それは大きく関わってくるわよね。
「道徳」のカードが示すのは、社会の「道徳」に縛られて、あなたの中でやりたいことを抑えていませんかと問いかけているわ。
今の時代は「道徳」を押し付けているイメージありますよね。
他人が決めた「道徳」の中で生きるより、自分の中の「道徳」に従ってやりたいことをすることを促してくれているのよ。
道徳(MORALITY) 雲のクイーンのカードデザイン
かしこまった装いで顔は口だけが覗き、手の平を合わせて見えないようにしています。
いかにも近寄り難いイメージが湧き、人を寄せ付けない感じがしました。
もしかしたら社会からできた「道徳」はこう見えているのかもしれません。
口は間違いだけを伝え、そう注意する人の本心を見せないように手は隠しています。
このカードのデザインのように社会の「道徳」に従っている人たちも窮屈に生きて、自分を抑え込んでいるのかもしれません。